一瞬ドキッとした。私を《まあちゃん》と呼んでいたのは、ただ一人だったから… 大好きな母だけが 私を《まあちゃん》と呼んでいた。 今はもうこの世界にいない人だから もう誰にも そう呼んで欲しくはなかったけれど… 何故か… 彼に【まあちゃんって呼んでいい?】 って言われた時… うなづいてしまった自分がいた。 なんでかな?… その時の気持ち… 彼といたら幸せになれるって 本能的にわかってたのかな……わたし…