「はあ、寒いな」
春風はまだ冷たい。
心の中にも冷たい風が吹き荒れていた。
「どうするかな」
ブランコに乗りながらも、今後の予定を考えていた。
誰かの力を借りるとして、誰がいるだろう。
一人だけ、心当たりがある。
「でも、日本なんかにいないよなあ」
視線を地面に下ろそうとしたところで、視界に何かが入った。
顔を上げてみると、五メートル距離の開いた位置に狐がいる。
大きさは普通の狐よりも少し大きいくらい。
緑色の毛並みを持ち、鋭い眼光で俺を見ている。
色からして、普通ではない。
そして、鋭いというのに、怖くない。
緑という色で、関連性のある妖魔といえば一人しかいない。
「お吟さん?」
お吟さんだとすれば、何故、狐の姿になってしまったのか。
記憶を探ってみると、一つだけ理由がある。
彼女は変鎖に使う魔力を強大な能力に回す事によって、人間の姿から動物の姿へと戻ってしまうのだ。
だから、あの時も動物の耳と尻尾が生えていた。
お吟さんは、言葉を話す事が出来ないのだろうか。
久遠は狐の姿でも話を出来たが、特別なのかもしれない。
でも、お吟さんだったとして、記憶はあるのだろうか。
「もし、記憶がなくても、俺はお吟さんにお願いがあるんだ」
ひとまず、日本にいるという事は置いておいた。
春風はまだ冷たい。
心の中にも冷たい風が吹き荒れていた。
「どうするかな」
ブランコに乗りながらも、今後の予定を考えていた。
誰かの力を借りるとして、誰がいるだろう。
一人だけ、心当たりがある。
「でも、日本なんかにいないよなあ」
視線を地面に下ろそうとしたところで、視界に何かが入った。
顔を上げてみると、五メートル距離の開いた位置に狐がいる。
大きさは普通の狐よりも少し大きいくらい。
緑色の毛並みを持ち、鋭い眼光で俺を見ている。
色からして、普通ではない。
そして、鋭いというのに、怖くない。
緑という色で、関連性のある妖魔といえば一人しかいない。
「お吟さん?」
お吟さんだとすれば、何故、狐の姿になってしまったのか。
記憶を探ってみると、一つだけ理由がある。
彼女は変鎖に使う魔力を強大な能力に回す事によって、人間の姿から動物の姿へと戻ってしまうのだ。
だから、あの時も動物の耳と尻尾が生えていた。
お吟さんは、言葉を話す事が出来ないのだろうか。
久遠は狐の姿でも話を出来たが、特別なのかもしれない。
でも、お吟さんだったとして、記憶はあるのだろうか。
「もし、記憶がなくても、俺はお吟さんにお願いがあるんだ」
ひとまず、日本にいるという事は置いておいた。

