病院のベッドに辿り着いた時には日が落ちています。

闇の中で暮らす時間が長くなったということでしょう。

もしかすると、死地も暗く、陰湿な場所かもしれません。

私としては、暗い世界も嫌いではありませんがね。

そういえば、死地に辿り着いた時には何をするかは決めてはいませんでした。

もし、私の他に先客がいるとするならば、死地について良い場所と悪い場所をしゃべり場の如く、討論会を開きたいですね。

その前に鬼さんたちと鬼ごっこをする可能性も否定は出来ませんがね。

「さて、特にやる事はありませんね」

学校の業務は学校に行ってからするとしましょうか。

まあ、仕事は多いほうが自分の腕を試せるというものです。

摩耶さんには、仕事を放り出してまで崇拝してくれている葵さんがいるから安心できますね。

私は私で、これからの事を明日から考えるとしましょう。

ナイフ磨きも終了しましたし、今日は眠るとしましょうかね。

傍にあった電気を消して、布団の中へともぐりこみます。

眠っている間に素晴らしき夢が舞い降りてくれるならば、幸いです。

ちなみに、摩耶さんと一緒に町内の福引を回し続ける夢がいいですね。

夏に摩耶さんの服についていた引換券で一度試したのですが、全て5円チョコだったんですよね。

まだ食べきれてないんで、夢の中ではツナ缶一年分が当たって欲しいものです。

おっと、考え事をしている内に3時間が経ってしまいましたよ。

明日は特に何もないですが、朝に青汁を飲みたいので早く寝るとしましょう。

では、おやすみなさい。