妖魔03(R)〜星霜〜

生きていた。

何も終わっていない。

よく見ると、持国の身長が低くなっている。

考えさせる暇を与えさせないのか、持国は突如として襲い掛かってくる。

私はマヤを後ろに下げると、ナイフを作り出し持国に対して身構える。

走ってくる持国の身長が更に低くなる。

「何!?」

近距離で闘うのは危険だと思い、私はナイフを投げつけた。

すると、避ける事もなく、胸に刺さって倒れる。

何故、低くなった?

何故だ?

私は、マヤの様子を確かめようと背後を振り返る。

「マヤ!」

低い背丈の持国がマヤの背後に立っていた。

「くそ」

持国を殺さなければ終わらない。

ナイフを作り出そうとしたが、掌にはナイフが生成される事がない。

能力を使うには、限りがあったのか。

「くそおおお!」

殴りかかるしかったが、遅かった。

マヤの胸から伸ばされた指が貫通する。

胸から指が引き抜かれると、力なく地面へと倒れた。

「ああ、あああ、あああああああああああああああああ!」

殴りかかろうとするが小さくなった持国の力にすら敵わなず、拳で吹っ飛ばされる。

「マヤは俺の物だ。誰にも渡しはしない」

震えた声で静かに語りだす。