妖魔03(R)〜星霜〜

割れた窓から風が入り込んでくる。

何もかもが、呆気なかった。

あれだけ大きい事が起きたというのに、本当にコレで決着がついたのか。

増長はともあれ、持国が何かを起こさなければ死ぬ事は間違いない。

部屋を出て行こうとした時、大剣が床に沈んでいく。

「これは」

あの時の。

気付いた時には、背後に人がいる。

「あなた達の仕業か」

後ろを向けば、殺される。

それだけの殺気を背中に感じていた。

「貴様には関係のない事だ」

「そう、関係のない事」

扉から入ってくるのは、あの時の白衣の女。

「傷の具合はよくなったかしら?」

「何事も順調に。増長を穴から出したのは、あなた達か」

「正解。あなたのお姫様、隣で待っているわ」

部屋の中にある机の上に足を組んで座る。

「目的は何だ?」

「教えたくはないけど、いいわ。テストよ」

「テスト?」

「共に歩めるか、それだけの力があるか、それで、廃墟でテスト」

女は何かをやろうとしている。

兵隊でも集めようとしているのか。

「あなたには関係のない話なんだしいいじゃない。つまらないお話よ。それより、早く行ってあげないと、お姫様が寂しがってるわ」

何かをする隙などなく、私は部屋を出る事になった。

もし、妙な真似でもすれば、殺されていたに違いない。

テストという事は、先ほどの戦いも見ていたのか。