妖魔03(R)〜星霜〜

今度は、増長の部下たちが驚いている。

「部下の命を無駄にするな!ぶっ殺せ!」

今のは持国の声か。

外に姿が見えないという事は、マヤと一緒にいる可能性がある。

そして、ビルや近くの家に隠れていた持国の部下。

周りから一斉射撃が始まる。

こちらもまた地獄絵図といえばいいのか。

増長の部下達は銃によって蜂の巣にされる。

「ボスは死なん!退くぞ!」

刺青の男の合図によって、攻撃を返す事なく弾の当たらない位置へと退く。

今ので大量の兵が削られた。

再起するには時間がかかるかもしれない。

持国の部下達が深追いする事はない。

何故ならば、一番危険なのは増長本人だからである。

増長のはまった穴からの反応はない。

穴が相当深く掘られている事が解る。

増長軍勢がいなくなった後、部下達は急いで穴を埋めていく。

結局、私と持国が対峙しなければならないのか。

上階への階段で出会った持国の部下。

銃で撃たれる前に闇から迫り、隙を突いてナイフで殺す。

殺されるのであれば、殺すしかない。

それこそが、真理。

しかし、何階か上がったところで、兵隊たちが血まみれになって死んでいるのを見た。

「これは」

よく見れば、斬られた後がある。

真っ二つになっている死体もあるところから、誰がやったのかはよく解る。

しかし、何故、私よりも上の階にいるのか。

「誰かが、手を貸したのか」