妖魔03(R)〜星霜〜

「ん」

考えている内に、眠ってしまったようだ。

周りから、鳥の囀りが聞こえる。

頭を振り、少し冴えた頭で考えを整理する。

もし、マヤが死んだ場合。

進むしかなく、共に死ぬという選択は出来ない。

死ぬ事で、全てが問題解決するわけではないからだ。

マヤを死なせない方法に持っていければいい。

極力戦闘を避けながらも、進むべきだ。

もし、マヤが持国から離れなかった場合。

無理にでも、引き剥がすしかない。

マヤが幸せだと感じていたとしても、マヤを死なせるわけにはいかないからだ。

マヤは、もっと色々な事を知る権利がある。

何がいけなくて、何がいいのか、知る事が出来るのだ。

もし、私が死んだ場合。

どうしようもない。

どういう事になるか、私は知る事が出来ない。

「マヤの事を、多聞か、広目に頼むべきだったか」

その時、遠方から何かが聞こえてくる。

「何?」

人の声、爆音、沢山の音が鳴り響いている。

戦闘なのか。

「そんな馬鹿な」

決戦は、明日だったはずだ。

約束を破って、増長が先に仕掛けたというのか。

「あれだけの事をしたのに」

いや、見誤るな。

逆に仕掛けられたとすれば、紛争が早まってもおかしくはない。