妖魔03(R)〜星霜〜

「何日かかる?」

「二日ありゃいい」

行動としては早いといえるか。

「ギャハハ、面白くなりそうだ」

「私も同行する」

「ギャハハ!好きにすりゃあいい!その代わり、巻き添え食らっても俺様の知ったことじゃねえぜ」

増長にとって、依頼主など関係がないのかもしれない。

安全な場所で呑気にしている場合ではない。

増長の台詞からすれば、マヤを殺す事もためらわないだろう。

「決行は二日後」

「ギャハハ!お前は逃げ回る事でも考えておけばいい!」

増長は入ってきた時と同じように、椅子に座って両足を机に乗せた。

「二日後の朝にまた来いや」

「了解した」

私は増長の部屋から出ると、刺青の男が待機していた。

「お前の目的は何だ?」

あらゆる物を凍りつかせそうな目つきで私を睨んでいる。

一瞬の隙でも見せようものならば、瞬時に殺される。

「あなた達はあなた達の仕事をすればいい」

「それで済まされるとでも思っているのか?」

「増長は乗り気だ。あなたは上司である者の命令を拒む事は出来ない」

突如、空気を裂く気配を感じる。

瞬時にナイフを作り出し、気配を感じた場所を防ぐ。

金属と金属の衝突する音が聞こえてくると、眼前には刺青の男の顔がある。