妖魔03(R)〜星霜〜

増長の能力は不死身というのか。

だとすれば、ロシアンルーレットは明らかにフェアじゃない。

「ハメられたのか」

「ギャハハハ!俺様が死なないのなら、フェアじゃねえとか思ってるのか!?」

計算したとでもいうのか?

「お前、まだ気付いてねえのかよ!」

「何?」

「お前の度胸を試したんだよ」

生き返った余韻を味わうための葉巻を吸い始めた。

「まあ、あそこで逃げ出すようなら、ぶっ殺してたけどよ」

頬を引きつらせ、狂気に満ちた顔を見せた。

度胸を試したという事は、私が死なないように仕組んでいたというのか?

あの弾倉を回して止めたのも、計算なのか?

「確実にあなたが負ける結果に持っていったというのか?」

「ギャハハハハハ!当たりだよ!」

「何故だ?」

自分をアウェーの方向に持っていくのは、何故だ。

「奴とはいつか殺り合うだろうよ。だがな、お前の話が来た時に思ったんだぜ。いつか殺るなら今殺ればいいじゃねえかってな!」

事はうまく進んでいるには違いない。

どうする?

マヤの事を言うべきか?

この男が、約束を守るとは限らない。

マヤを連れ出すのは、私自身でやるしかない。

「紛争にゃ、準備が必要だ」

増長が話を進める。