妖魔03(R)〜星霜〜

「はあ、はあ、はあ」

指が重い。

息が詰まる。

空気が欲しい。

酸素の量が変わらない。

チャンスはあってないようなもの。

引けば、死ぬ。

退けば、死ぬ。

私は死ぬのか?

「ギャハハハハ!指が止まってるぜ?」

簡単な事なのだが、頭が混乱する。

私は、死にたくないと思っている。

早く解放されたい。

だが、状況が許さない。

気がおかしくなりそうだ。

だが、ネジを飛ばすわけにはいかない。

私は私のままで乗り越える。

「ふう」

息を一つ吐き、覚悟を決める。

私は、引き金を力強く引いた。





三度目の軽い音が鳴り響く。

弾が、脳を食いちぎっていない。

「ハズレ、だと?」

「ギャハハハ!強運じゃねえか!」

増長は私から拳銃を奪い取り、コメカミへと銃口を突きつけた。