妖魔03(R)〜星霜〜

意識を取り戻した時には、全身に包帯が巻かれてマヤがいたであろうベッドの上にいた。

両腕が使えず、アバラの骨も折れていた以上は下手に動く事は出来なかった。

何度となく出て行こうとしたが、風間に止められる事になる。

例え、能力があろうとも、今の私では風間を押しのける事は不可能であった。

その後、私の食事は風間が運ぶ事がほとんどだった。

たまに、他の人間が来る事もあったが、会話をする事がない。

ある程度の傷が治るまで幾日が過ぎた。

その間に、物の質を知るために色々な本を熟読した。

しばらくすると、白衣の広目が部屋に入ってくる。

「そろそろ、DTさよならが出来るアルな」

「まだ、この世界を出るつもりはない」

私は、再び持国の元へ向うつもりだ。

「そんなにも、幼女が必要アルか?」

「解らない」

しかし、癒しを与えてくれたマヤを放っておく事が、私には出来ない。

持国とマヤの温度差は、決して良い物ではない。

「今度は、過激なSMプレイだけじゃ済まされないアルよ」

「私の能力は、私自身が闘うだけの力じゃない」

持国と闘うやり方ならば、他にもある。

私と持国の身体能力の差は計る事を無意味としている。

能力があったとしても、勝ち目があるかどうかは解らない。

リスクの低い方法で、確実に攻め込む事が必要だ。

「しかし、私は何者なのだ?人間ではないのか?」

人間では出来ない事を、私は可能にしてしまっている。

「化け物アルよ」

「化け物」