妖魔03(R)〜星霜〜

その後、足にナイフを生成して蹴りにかかります。

「早漏並の速さアルなあ」

それを簡単に避け、挟んでいた針を私の肩に投げつけました。

前しか見ていなかった私は避けきれず、肩に刺さります。

「があああああ!」

私は、痛みのあまりに跪きます。

「アチシはお前に楽しみを奪われて、これでストレスを解消するしかないアル」

上着を着る事無く、ベッドの上に座りました。

「何故、知っていて、持国の元へ返せというような事を言ったんですか?」

「今の状況で守れるのは、持国だけアル。決して、お前じゃないアルよ」

「あなたは、強いじゃないですか」

「お前、随分と面白みのない事をいうようになったアルなあ」

耳をほじりながら、半眼で見下ろします。

「何?」

「まあ、お前は負けたアルよ。そして、幼女は持国の元に戻ったアル」

リンゴをかじりながら、外の様子を伺います。

「その代わり、お前は楽しい事が出来るようになったアル」

「楽しくなど、ありません」

「何を言ってるアル。お前はそれで、外に出てDT卒業アルよ」

そう、私には物を作り出すという力がありました。

私が金についての質を知る事ができれば、外の世界に出られるのです。

「ミス広目。すまないが、治療を施してもらえないか?」

「面倒アルなあ。でも、アチシの子宮を少しでも振るわせた礼くらいはしてやるアルよ」

跪いている私に、どこから取り出したのか解らない注射を打ちました。

私は急速に眠くなり、意識の奥へと落ちていきました。