妖魔03(R)〜星霜〜

「くう」

「後、20分くらいですかね?手足を外してくれれば教えますよ」

男は迷っています。

私を解放すれば、持国に見つかった場合、殺されます。

私を解放しなければ、毒で死にます。

どちらのリスクが高いかを考えれば、一目瞭然でしょう。

目の前の男が、持国に忠誠を誓っているようにも思えません。

ただ、自己を満足させるためだけに、拷問をしているのでしょう。

「今の状態で解放したところで、私があなたに何か出来るとでも思っているんですか?私は思いません」

プレッシャーをかけ続け、男は決心します。

私の拘束具を取り外しました。

腕が力なく、ぶら下がります。

動く腕の手の指三本も使う事が出来ません。

「ここでは道具がありません。化学薬品などが在る場所とかは知ってますか?」

「前を歩け。教える」

私の背後に立って道を進ませようとしています。

男は、用心のために手にドリルを持っていますね。

しかし、男は焦っていました。

台から離れて、私が武器をとれない位置まで来たところで、私は後ろ回し蹴りを行います。


もちろん、踵には刺さりやすく扱いやすいナイフを生成しています。

男は、私が何をするかなど考えられるほどの余裕はなかったみたいです。

横っ腹にナイフが刺さり、アゴが下がったところで、喉に蹴り上げを食らわせます。

これもまた、足先にナイフの先が出るように生成していますので、喉にナイフが刺さります。

男は、何も喋る事が出来なくなり、ドリルを落とします。

そして、何も出来ずに倒れてしまいます。

「毒なんて嘘に決まっているじゃないですか。でも、あなたを殺すというのは本当ですがね」

私は一言だけつげ、部屋から出て行きました。