妖魔03(R)〜星霜〜

死ぬ覚悟などしていない。

そんなの、出来るわけがない。

私は、死にたくない。

生きたい。

もっと、沢山、物を知りたい。

どうして、こんな世界にいるのだろう。

生まれてくる場所が悪かったのか?

生まれてきた事を呪うしかないのか?

違う親をもってすれば、違う人生が歩めたのか?

無意味だ。

何もかも、意味がない。

私は、助からないのだから。

「うう」

涙が溢れ出てくる。

腕が痛い、身体が痛い、胸が痛い。

「助かりたい」

誰でもいいから、助けて欲しい。

「助けて!誰か!助けて!」

泣き叫ぶ。

誰かが来て欲しいという望みが胸の中いっぱいに溢れかえっている。

「助けて!」

我武者羅に叫び続ける。

何分、何時間、叫んだのか解らないほどに続けた。

その内、喉が痛くなり始めてくる。

「たす、け」

段々と、自分が絶望の淵に立たされているのではないかと理解し始める。