妖魔03(R)〜星霜〜

途中、襲いかかる敵が現れたが、風間が処理をした。

そして、私達は持国のいるビルへと辿り着いた。

外見は広目のビルと大差はない。

「神はいつでも見ておられる」

風間はビルの前で待機し、マヤと二人だけで中へと入る。

フロントには、人相の悪い男達が屯している。

一斉に立ち上がると、私達に向ってくる。

「何か用か?ボウズ」

自分達の領内を侵す見知らぬ人間に向けて、敵意をむき出しにしている。

「持国に会いたい」

空気が凍りつくと、いきなり笑い出す。

「お前なんかに持国さんが会うわけないだろうが」

「マヤを、連れて来た」

笑い飛ばしていた男達の顔つきが代わった。

「その子が、マヤだって?」

「自分でマヤだと言った」

「持国さんに取り入りたいからって、ホラついたら、殺すぞ?殺しちまうぞ?」

異様な雰囲気が周りを包んでいる。

持国の部下がマヤを発見できずに、私のような部下でも何でもない者に発見されると、部下としてやってきた男達の面子は丸つぶれである。

しかし、私には関係のない話だ。

「私は、取り入るつもりはない。持国に連絡を取ってくれ」

「生意気なクソガキだな」

気に入らないのか手を伸ばそうとしたところで、背後から男の腕を掴んだ。

「客人に、何してんだ。お前」

背後には、背中まである薄紫色の髪を持った、二十代くらいの男が立っている。