「すまない」
私は立ち上がり、頭を下げる。
「人殺しは許されざる行為。信仰心厚き者として、自分の行為で胸を押しつぶされそうで心苦しい」
神を信じる人間というのならば、殺人は禁忌である。
殺人は他人の生を奪い、未来を没する。
如何なる時でも、許される行為ではない。
だが、風間は人として助けた。
殺す必要まであったのかどうかは、解らない。
ただ、生かしていれば彼らが改心したかどうかも、解らない。
生きていれば、何かは出来ただろう。
善行、悪行のどちらかに励む事、日常をただ送る事。
しかし、人は必ずしも善であるという理屈が、すでに当てはまらない人間だ。
きっかけがあれば、人が変わるのか?
そんな物、信じるに足らない。
「罪を償う事が必ずしも死に直結はしない。だが、少なくとも私達は助かった。礼を言う」
「人を創りし神に対しての冒涜である事は確かだ。私は彼ら同様に裁きを受ける時が来るだろう。しかし、まだ裁きを受けるわけにはいかない」
「何故だ?」
「世界を変革させるためだ」
何を持ってして、世界の変革とするのか。
風間の目指す未来像。
そこに、果たして荒廃した世界など存在しない幸福の世界が存在するのか。
言うまでもない。
そんな物はないんだ。
人の欲がなくならない限り、なくならない。
地獄を体験したからといって、力を持ってして地獄をなくせるわけではない。
世の中に完全はない。
私は立ち上がり、頭を下げる。
「人殺しは許されざる行為。信仰心厚き者として、自分の行為で胸を押しつぶされそうで心苦しい」
神を信じる人間というのならば、殺人は禁忌である。
殺人は他人の生を奪い、未来を没する。
如何なる時でも、許される行為ではない。
だが、風間は人として助けた。
殺す必要まであったのかどうかは、解らない。
ただ、生かしていれば彼らが改心したかどうかも、解らない。
生きていれば、何かは出来ただろう。
善行、悪行のどちらかに励む事、日常をただ送る事。
しかし、人は必ずしも善であるという理屈が、すでに当てはまらない人間だ。
きっかけがあれば、人が変わるのか?
そんな物、信じるに足らない。
「罪を償う事が必ずしも死に直結はしない。だが、少なくとも私達は助かった。礼を言う」
「人を創りし神に対しての冒涜である事は確かだ。私は彼ら同様に裁きを受ける時が来るだろう。しかし、まだ裁きを受けるわけにはいかない」
「何故だ?」
「世界を変革させるためだ」
何を持ってして、世界の変革とするのか。
風間の目指す未来像。
そこに、果たして荒廃した世界など存在しない幸福の世界が存在するのか。
言うまでもない。
そんな物はないんだ。
人の欲がなくならない限り、なくならない。
地獄を体験したからといって、力を持ってして地獄をなくせるわけではない。
世の中に完全はない。

