身を震わせているようですが、お腹に排出物が残っているのでしょうか。

「まだ腹痛に悩まされているのでしたら、正露丸を飲むといいと思いますよ」

「違うわよ!あなたのせいで、気を病ました連太郎さんの様子を見に行ってたの!」

「おや、私に責任を与えてくれるとは光栄な事ですね。では、私も連太郎さんの様子を見に行きましょう」

「ふざけないでよ!それより、病院に行って頭の中身でも見てきたらどうなの!?」

「残念ですね、病院の匂いは心地がいいんですが、診察代がないんで行けないんですよ」

「もういい、頭痛くなってきた」

飛鳥さんは覚束ない足取りで、学校の中へと入っていきましたね。

朝から感情を露に出来る事が、羨ましい限りですね。

「おっと、自習では生徒さん達が学習の筋道を見失ってしまいますね」

駆け足になりながら、校舎の中へと入っていきます。

教室に向う途中、白いスーツ姿の彼と出会います。

「夏以来だな」

「今日も白いスーツが輝かしいですね」

名は存在しない風間さんですね。

「しかし、もう就任していたとは、驚き桃の木ですよ」

「伴侶探しは伊達じゃない」

「おや、まだ目的は果たしていませんか」

彼にとって、学校で行う事とは、伴侶探しこそが全てと物語っているようです。

真の目的が学校側に気付かれなければ、幸せに暮らせる事でしょう。

「これから、徐々に迫っていく」

彼の意思の中に灯る炎を分けていただきたいところです。

「赤城、お前は伴侶を取らないのか?」

「私としては、女性よりも死地のほうが重要なんですよ」