妖魔03(R)〜星霜〜

「助言って、一体」

「変鎖が解け掛けの女性だった」

お吟さんしかいない。

お吟さんが目の前の妖魔達の自殺行為を手助けをするとでもいうのか。

親父とお吟さんには繋がりがあるだろうから、繋げる事は可能だ。

いや、自殺をさせるために繋げたわけではないはずだ。

そう、信じたい。

「村がなくなったのは」

「知っている。だからこそ、尚更、奴らに一矢報いなければならない」

それも、お吟さんからの情報だとでもいうのか。

「出来ると思っているのか?」

「出来る出来ないの問題ではない!俺達の失った物がどれだけのモノか、知らしめてやらなければならないんだ!」

自分たちの命をも捨てるつもりか。

確かに、村と家族を奪われたのは、憎しみが湧かないほうがおかしい。

「村から出たのは、テンプルナイツをどうにかするために?」

「ああ」

「そうか」

何とか、妖魔達を逃げる方向に持っていけないか。

「君には、礼を言わなければならないな」

いつの間にか、隣にはチェリーの父親がいる。

「いや」

「君のおかげでチェリーと再び会う事が出来た、ありがとう」

「なあ、殺す事よりも、生き延びる事を選ばないのか?」

「私達の失った物は大きい。君にはわかるだろう?」

「だったら、守る事を考えろよ。村から出ずに、さ」

俺が、文句を言える立場ではないはずだ。

しかし、目の前の奴らは無謀な事をしようとしている。