妖魔03(R)〜星霜〜

頬に冷や汗が流れる。

相手の女に羞恥心はなく全裸で、髪はセミロングの黒、年齢は二十代半ばくらいだろうか。

顔立ちは日本人みたいだ。

「うっそぴょーん、何で意味なく小動物を殺さなくちゃなんないんだよ」

手に持ったベレッタを下ろして、素早く軍服を着込む。

部屋は六畳くらいはあり、部屋の隅にベッド、冷蔵庫、机がある。

壁にもたれかかっているのは、ショットガンにマシンガンという物騒な組み合わせだ。

「あんたの隠し子?」

「隠したくなるような奴である事には間違いはないな」

親父は上着を着込み、タバコを吸い始めた。

「へえ」

近づいてくるや否や、遠慮なく俺の股間を握ってくる。

「おわ!何すんだよ!」

「良い物もってんじゃん」

最近、周りに性欲過多の奴が増えたような気がする。

「私、洋子ってんだ。よろしく」

俺の様子などお構いなしで、手を握ると部屋に引き込んだ。

その勢いで、ティアとチェリー、親父も部屋の中に入って扉を閉める。

「お兄ちゃん、さっきの事、本当なの?」

チェリーは気になっているようだ。

「本当だ」

「何で、そんな事、するの?お兄ちゃんは、お母さんの事を好きじゃなかったの?」

故意でないとはいえ、事実は事実。

「ねえ、お兄ちゃん、どうしてなの?」

「すまない」

何かを言おうとすれば、言い訳になってしまう。

「何で」

涙を浮かべ、俯いている。

俺は、手を差し伸べる事が出来なかった。

俺達の空気を更に重くさせるような足音が近づいていた。

「バレてるな」

「は!下っ端なんて、面白みもないなあ」

洋子はマシンガンを拾い上げた。