妖魔03(R)〜星霜〜

「く、やるじゃなーい」

今にもトリガーを引きそうなのだが、力を入れて震えているばかりだ。

「全く、お前のおかげでティアの変鎖が解けちまったじゃねえかよ」

俺としては、豚でもいいのだがな。

「ハニー様は雇われの身なのよーん。そこんとこ解ってちょーだい。OK?」

「解るか!ハゲ!」

今だに自分の方が上だと思っているようなので、的当ての如く石を投げつける。

「い、いたい!いたーい!俺が動けないと思って自由にするのは止めてーよ」

防御の姿勢も取ることが出来ないので、モロに腹などに当たっている。

「断る!っつうか、お前に情報を提供してもらおう」

発砲しないように、指をゆっくりとトリガーから剥がして拳銃を没収する。

「あー、ハニー様専用銃がーん!」

「何がハニー様だよ。今じゃ、ただのハゲじゃないか」

「ノンノーン、ハゲじゃなくてスキンヘーッド!」

「どっちも同じだろうが!それより、ここは一体何の施設なんだ?」

「ハニー様の口はチタンよりも、っていたいいたーい!止めなさーい!」

口がチタンよりも硬いのだろうが、肉体は石よりも柔らかい。

というわけで、体に石をぶつけてチタン製の口を柔らかくしてあげよう。

「お、お兄ちゃん、あのおじさん、とても痛そうだよ?」

「ブヒ、ブヒ」

多分、ティアの事だから、丞さんは鬼畜なんですうとか言ってそうだ。

だが、拳銃で撃ちぬかれるよりはいいだろうと思う。

「チェリー、おじさんは痛がってるんじゃないんだ。口ではああいってるけど、喜んでるんだよ」

「本当?」

「ああ、あの面を見ろ」

「とても、痛そうだ、よ?」

「あのおじさんはな、恥ずかしがり屋さんなんだ。だから、必死に自分の本当の顔を隠しているのさ」

「コラー!いたいけな子供に嘘をつくのはやめなさーい!」

「そのいたいけな子供を殺そうとしたハゲはどこのどいつじゃああああああ!」

「ゴホ!」

少し大きめな石を選んで、今までで一番早いストレートを腹にぶつけた。