「解った」
自分の感覚を失う事を恐れてはいけない。
誰にも頼れない以上、やるしかないんだ。
二人を守って子鉄ちゃんに会うんだ。
「今のお前の様子からすれば、大した期待はしないアル。はむはむ」
お吟さんは自分の尻尾を毛繕いしている。
助けてくれよなどとは言う気はない。
本来ならば、お吟さんと出会う事はなかったかもしれないんだ。
それに、変鎖まで施してくれたんだ。
十分だろ。
「もう一回、言っておくよ。ありがとう」
「ん」
俺は立ち上がり自分の腹の調子を確かめる。
痛みはなくなっていないが明日には動ける。
あそこまで悪化していたのに、回復させたお吟さんはヤブ医者とは程遠い。
「もし、もしだ、俺が島から出る事が出来たなら、ゆっくり話をしよう」
「出来ればアル」
お吟さんが俺に林檎を投げる。
「くれるのか?」
「餞別アルよ」
「ありがとう。でも、もう一度、絶対にお吟さんと会うよ」
「物好きな奴アル」
「おいおい、お前さんが吟を口説くなんて100億光年早い」
後ろの影から出てきたのは親父だった。
「顔なんて見たくなかったが、お前さんに聞きたい事があってな」
「あんたの問いに何で答えなくちゃならねえ?」
「お前さんに拒否権はない」
親父の声が一気に重圧をかけたモノへと変化する。
「お前さん、レインという女に会ったな?」
「何故、あんたがレインの事を」
レインが何年前に島に来たのかは解らないが、会った事があるのだろうか。
自分の感覚を失う事を恐れてはいけない。
誰にも頼れない以上、やるしかないんだ。
二人を守って子鉄ちゃんに会うんだ。
「今のお前の様子からすれば、大した期待はしないアル。はむはむ」
お吟さんは自分の尻尾を毛繕いしている。
助けてくれよなどとは言う気はない。
本来ならば、お吟さんと出会う事はなかったかもしれないんだ。
それに、変鎖まで施してくれたんだ。
十分だろ。
「もう一回、言っておくよ。ありがとう」
「ん」
俺は立ち上がり自分の腹の調子を確かめる。
痛みはなくなっていないが明日には動ける。
あそこまで悪化していたのに、回復させたお吟さんはヤブ医者とは程遠い。
「もし、もしだ、俺が島から出る事が出来たなら、ゆっくり話をしよう」
「出来ればアル」
お吟さんが俺に林檎を投げる。
「くれるのか?」
「餞別アルよ」
「ありがとう。でも、もう一度、絶対にお吟さんと会うよ」
「物好きな奴アル」
「おいおい、お前さんが吟を口説くなんて100億光年早い」
後ろの影から出てきたのは親父だった。
「顔なんて見たくなかったが、お前さんに聞きたい事があってな」
「あんたの問いに何で答えなくちゃならねえ?」
「お前さんに拒否権はない」
親父の声が一気に重圧をかけたモノへと変化する。
「お前さん、レインという女に会ったな?」
「何故、あんたがレインの事を」
レインが何年前に島に来たのかは解らないが、会った事があるのだろうか。

