妖魔03(R)〜星霜〜

「妖魔の方々はコア以外にも魔力を応用できるのが便利ですね」

多少の時間はかかりますが回復に応用したり、コアの存在価値が薄れてきているような気がしますがね。

私達、半妖にとってはコアは闘いにおいて必需品になるわけですがね。

「妖魔の里にある技術が外出していない事を意味するわけじゃが、それ以前に妖魔と半妖魔との違いは、魔力応用が出来るか出来ないかにあるのじゃ。まあ、それでも魔力消費が半端ではない故に、普通の妖魔は技術を身につけたとしても簡単には使えぬ」

龍さんは私の周りにチョークで魔方陣を仕上げました。

「やるかのう」

龍さんは印を結び、呪文を唱え始めます。

龍さんの言い分を取れば、彼女もまた大妖魔なのでしょう。

気付けば、後ろには裸の久遠さんが立っています。

変鎖が解けたときに服が破けてしまったのでしょう。

裸だとしても羞恥心に囚われない彼女の大きさに心打たれますよ。

「何で、元に戻ってるの?」

「おやおや、可愛い姿になっているじゃないですか」

「むううう、って、あれ、戻れない?」

久遠さんが本来の姿に戻ろうとしていますが、龍さんが何かを仕組んだのでしょう。

「いいもん、元に戻れなくったって、あれ」

久遠さんは頭を揺らし始めてフラついてます。

頭の中の想像を、尻文字ならぬ頭文字で描こうとしているのでしょうか。

さすが大妖魔だけはありますね。

私の方は魔方陣が光り始め、龍さんが印を解きました。

「ふう、後は自動で回復するじゃろうに。それよりもじゃ、久遠」

龍さんが久遠さんの方に振り向きます。

「この馬鹿たれ!」

「あう!」

フラついてるところを止めを刺すように、ビンタで頬をリフレッシュさせます。

「いつでも元の姿に戻れるように貴様を甘やかしたワラワが甘かった。貴様は今、魔力がほぼない状態に等しい。本来の姿に戻れば確実に魔力を使い死ぬ。だからこそ、人間の姿に戻したのじゃ」