昨晩から時間が経ち、朝を迎えました。

昨晩食した煮干スペシャルによって、気力が漲っているようです。

清々しさを通り越して、アドレナリンが体の中で演舞しています。

「パパ、おはよう!」

「ええ、おはようございます」

共に煮干スペシャルを食べた摩耶さんの元気も爆発しているようですね。

私に景気のいい体当たりと共に、抱きつきました。

「今日は頑張ってな!」

「ええ、皆さんの銀河を貫く思いをいただきましたからね」

「絶対の絶対やで!」

「おやおや、摩耶さんは笹原さんの事がよほど気にかかるようですね」

「だって、ホンマに気にいらんもん!」

摩耶さんは笹原さんと対談を果たした方がいいですね。

お互いの胸の内を吐きあえば、共にクリア〇リーンで歯を磨く仲になりえるでしょう。

私は普段のスーツを着込むと、摩耶さんが煮干スペシャルを机の上に並べています。

「昨日のだけやったら足りへんから、朝もこれ食べて!」

「おやおや、豪華ですね」

煮干スペシャルとは、摩耶さんの配合した調味料が大量に煮干にふり掛けられている料理です。

これを食べれば、望んだ夢が見られるという優れものですね。

「いただきましょうか」

「うん!いっぱい食べて、気合入れて!」

一口含めば、胃が興奮した犬が舌を出すように胃液を吐き出しますよ。

数分後には、私と摩耶さんが全てを平らげました。

「パパ、これで怖いもんなんかないで!」

「煮干スペシャルの効果は絶大ですね」

頭から足の指先まですでに炎を浴びたかの如く、燃え盛るようにホットになっています。

「今日は帰りが遅くなるかもしれませんので、葵さんとでも戯れておいてください」

美声の持ち主の葵さんとならば、三日三晩遊びとおせるはずです。

私は三日で帰れるかどうかは謎ですがね。

「うん!葵にいっぱい技かけて遊んどく!」

「いつ何時技をかけられても防げるようになれるはずですから、葵さんもきっと喜びますよ」

クリア〇リーンで歯を磨いた後、私は久遠さんの元へと向いました。