話したところで何があるわけではない。
ここまでこれば、話してもいいだろう。
カメリアにかくかくしかじかと経緯を話した。
「お兄さん、波乱万丈さねえ」
「彼女を巻き込んだ事以外は、全て自業自得だよ」
美咲を巻き込んだ事は迷惑以外の何者でもないのだがな。
「達観してるんさね」
「本質を知ったところで何も出来なければ意味がない」
悔しさが蘇り、自然と自分の拳に力が入る。
「それは、考え方の問題じゃないのかい?」
「何も出来ないと思うこと自体が、駄目だって言うのか?」
「駄目とは言ってないさ。ただ、卑屈になっているように見えて仕方ないんさ」
「いつまでも、引きずってちゃ駄目だって、思うんだ。でも、今は」
「お兄さんは、自分を立て直す事の一歩目を歩いている。急ぐ事はないさ。それに、本質を見抜くって事は過ちが何なのか解るって事さ」
「そう、なのか?」
「過ちに気付かず前へ進もうとする者もいる。お兄さんは一歩立ち止まって物事を見つめられるんだ。本当の意味で、どちらが前へ進めるかなんて一目瞭然じゃないかい?」
「カメリア」
俺のために考えてくれた言葉が胸を打つ。
落ち着かせようとしてくれているのか、俺の手を握りしめる。
「お兄さんは、島へ来た事を後悔してるかい?」
「後悔があるとすれば、カメリアに難しい事を言わせたくらいかな」
「そうかい」
俺は島に来た事を後悔していないといえば嘘になる。
だが、自分で決めた以上は、環境を辛いとは思ってはならないのだ。
「カメリアの手、荒れてるな」
カメリアの手をさすってみると、少しカサカサしている。
「そうかい?」
「でも、優しさを感じられる手だ」
「お兄さん、気障だねえ」
「そうかい?」
「はは、似てないよ」
カメリアは、最初の時のように訝しげな顔をする事はなくなっていた。
ここまでこれば、話してもいいだろう。
カメリアにかくかくしかじかと経緯を話した。
「お兄さん、波乱万丈さねえ」
「彼女を巻き込んだ事以外は、全て自業自得だよ」
美咲を巻き込んだ事は迷惑以外の何者でもないのだがな。
「達観してるんさね」
「本質を知ったところで何も出来なければ意味がない」
悔しさが蘇り、自然と自分の拳に力が入る。
「それは、考え方の問題じゃないのかい?」
「何も出来ないと思うこと自体が、駄目だって言うのか?」
「駄目とは言ってないさ。ただ、卑屈になっているように見えて仕方ないんさ」
「いつまでも、引きずってちゃ駄目だって、思うんだ。でも、今は」
「お兄さんは、自分を立て直す事の一歩目を歩いている。急ぐ事はないさ。それに、本質を見抜くって事は過ちが何なのか解るって事さ」
「そう、なのか?」
「過ちに気付かず前へ進もうとする者もいる。お兄さんは一歩立ち止まって物事を見つめられるんだ。本当の意味で、どちらが前へ進めるかなんて一目瞭然じゃないかい?」
「カメリア」
俺のために考えてくれた言葉が胸を打つ。
落ち着かせようとしてくれているのか、俺の手を握りしめる。
「お兄さんは、島へ来た事を後悔してるかい?」
「後悔があるとすれば、カメリアに難しい事を言わせたくらいかな」
「そうかい」
俺は島に来た事を後悔していないといえば嘘になる。
だが、自分で決めた以上は、環境を辛いとは思ってはならないのだ。
「カメリアの手、荒れてるな」
カメリアの手をさすってみると、少しカサカサしている。
「そうかい?」
「でも、優しさを感じられる手だ」
「お兄さん、気障だねえ」
「そうかい?」
「はは、似てないよ」
カメリアは、最初の時のように訝しげな顔をする事はなくなっていた。

