妖魔03(R)〜星霜〜

「思いつめた顔してたな」

「お兄さん、あの子も考える事があるんでしょうよ」

ティアが来てからというよりは、その前から帰ろうとしていたんだろう。

「飯、食うか」

「そうさね」

「「わあ!」」

チェリーが喜ぶ姿は微笑ましいが、ティアの無邪気な姿は大人気ないようにしか見えない。

俺達4人はカメリアの家で、晩飯の時間を過ごす事となった。

「さて、じゃあ、腕に縒りを掛けて作ろうかね」

カメリアは着々と料理を作っていく。

主婦だけあってとても手際が良い。

その間に、お手伝い係のチェリーが食器を並べていく。

やはり、傍から見ても親子という感じだ。

「はあ」

椅子に座りながら、微笑がこぼれる。

「丞さんは、本当に人妻が好きですねえ。人の物を取るなんて最低な事は丞さんの専売特許ですう」

「堕落し続けろ」

「ぴ!」

ティアに軽く裏拳をかましながら、ご飯が来るのを待った。

手伝おうにも入る隙間がないくらい、良いコンビネーションを見せているから待つしかなかったのだ。

「ほら、出来たよ」

茶色い汁物を碗に注いでいく。

自分で作る物は野菜炒めばかりだったから、久々の汁物には感動した。

他には、漬物や炊きたてご飯や焼かれた肉などが用意されていた。

「ささ、お食べなすって」

「「「いただきます」」」

カメリア以外の三人は合図をすると、一斉に食べ始めた。

手始めに肉から食べる。

「上手い!」

柔らかさといい、鶏肉に似た味がするのだが何の肉だろうか。