ウッドは目を瞑って集中する。
服が上に引っ張られるように浮き出し、枝から手足を離したウッドも浮遊する。
何ら問題はなく、徐々に徐々にと降りていく。
例えるならば。向きは逆だがシ〇タが降りていくアレだ。
「よし、そのまま持続させろよ」
ウッド自身に対しては力が使えないだろうから、こうするしかなかった。
使えるのなら、さっさと降りられたはずだしな。
しかし、今のウッドは、恐怖心が増幅しているだろう。
死にたくないという気持ちが、自分を突き動かしているはずだ。
落ち着けと言ったところで、立ち直るまで時間がかかるし、枝が折れれば元も子もない。
しばらくすれば、ウッドは地上に降りられるだろう。
「さてと」
俺はどうするか。
すでに、結構な体力を使っているだけあって、今から降りるとなると途中で腕の力がなくなってしまいそうだ。
「今度は俺が降りられなくなるとはな」
ミイラ取りがミイラになるという諺を使う羽目になるとは、何て愚かな。
「体力が回復するのを待つか」
枝の根元を股に挟んで座る。
昼からの農作業には参加出来ないだろう。
一日延期になるかもしれない。
俺も寿命がかかっているが、ウッドが落ちて死ぬ事となれば後味が悪く村を出る事になる。
「いいさ」
自分の手を見ると色が白い。
日々、自分の死が近づいている証拠だ。
「考えても仕方ないな。日本の事でも思い出そう」
千鶴に子鉄ちゃんに久遠などの女の子達を思い浮かべる。
皆、変わっているのだろうか。
「まだ、一年も経ってないもんな」
千鶴が金髪になっていたら、俺は目が飛び出るかもしれない。
誰かに染められてたらどうする?
それも、あまり考えたくないな。
服が上に引っ張られるように浮き出し、枝から手足を離したウッドも浮遊する。
何ら問題はなく、徐々に徐々にと降りていく。
例えるならば。向きは逆だがシ〇タが降りていくアレだ。
「よし、そのまま持続させろよ」
ウッド自身に対しては力が使えないだろうから、こうするしかなかった。
使えるのなら、さっさと降りられたはずだしな。
しかし、今のウッドは、恐怖心が増幅しているだろう。
死にたくないという気持ちが、自分を突き動かしているはずだ。
落ち着けと言ったところで、立ち直るまで時間がかかるし、枝が折れれば元も子もない。
しばらくすれば、ウッドは地上に降りられるだろう。
「さてと」
俺はどうするか。
すでに、結構な体力を使っているだけあって、今から降りるとなると途中で腕の力がなくなってしまいそうだ。
「今度は俺が降りられなくなるとはな」
ミイラ取りがミイラになるという諺を使う羽目になるとは、何て愚かな。
「体力が回復するのを待つか」
枝の根元を股に挟んで座る。
昼からの農作業には参加出来ないだろう。
一日延期になるかもしれない。
俺も寿命がかかっているが、ウッドが落ちて死ぬ事となれば後味が悪く村を出る事になる。
「いいさ」
自分の手を見ると色が白い。
日々、自分の死が近づいている証拠だ。
「考えても仕方ないな。日本の事でも思い出そう」
千鶴に子鉄ちゃんに久遠などの女の子達を思い浮かべる。
皆、変わっているのだろうか。
「まだ、一年も経ってないもんな」
千鶴が金髪になっていたら、俺は目が飛び出るかもしれない。
誰かに染められてたらどうする?
それも、あまり考えたくないな。

