二人と机を挟んで向き合い、資料を手にとる。 「美紀さんの進路ですが、ご本人からはもう……」 ちらりと麻生を伺うと、彼女はこくりと頷いた。 「そうですか。こちらが前回の模試の成績ですが、今のところ問題はないかと思います」 僕の差し出した成績表をじっと見つめ、麻生さんは細く息を吐いた。 初めて見る、由紀の祖父。 目尻によった皺は深く、どこか優しげな雰囲気を醸し出している。 年齢は……六十代後半、だろうか。 「ご家族でも、このことに関してはもう話し合われましたか?」