黒板におっきく書かれた
“島田茜淫乱女!”
という文字。
黒板中に書かれた茜に対する中傷。
「誰がやったのよこれ!!」
わたしは教卓を叩いてクラス中を睨んだ。
クラスの大半は
首をかしげたり、振ったり…。
他の人たちは
関わりたくないからか目を反らす。
筆跡からしてわかるのは
確実に女だってことくらい。
「意味わかんないんだけど…。」
怒りと震えが止まらない。
書かれている内容が残酷すぎる。
本当に同じ人間?って思うくらい。
物音で後ろに振り向くと
悠が何も言わないで
黒板を消しはじめた。
「悠っ……」
わたしも悠と一緒に
黒板を消し始める。
消し終わったあとに
悠はそのまま廊下へと
出ていってしまった。
悠は何で何にも言わないの?
どうでもいいのかな…?
わかんない…
わたしは教室を後にして
悠の後を追いかけた。


