別れてから メールも着信履歴も アドレスも消した。 プリクラは 捨てる勇気がなくて… 鍵つきの小さな箱に入れて 押し入れの奥に押し込んだ。 鍵は……捨てた。 伸ばしていた髪の毛も 短くしてボブにしてやった。 悠の余韻に浸らないように。 悠を忘れるために。 でも 忘れた日なんてなかった。