湊はそんな梨音の表情には気付かず、何のバイトするかとか、根掘り葉掘り聞き始めた。 あんまり詮索するなって言いたかったけど、変に怪しまれると思い、俺は何も出来なかった。 梨音は求人情報誌見なきゃとか、ファミレスかコンビニでやると、適当に答えていた。 バイトをしてお金を貯めるっていうのも、案外本当なのかもしれない。 まだ詳しくは聞いてないけど、そんな気がした。