いつの間にか梨音は足を組んで座っていた。 ………俺の机に。 もぅ、何も言うまい…。 『なぁ、圭一。』 『え!?あ、なに??』 突然話しかけるもんだから、ちょっと焦って返事をしてしまった。 どうも梨音の前だと調子が狂ってしまう。 『そんなにどもんなよ。お前の親さぁ、今日来た??』 『来たって…入学式に??』 俺が聞き返すと、梨音は静かに頷いた。