そんな時 再就職の相談をしていた大学の同級生から、母校の水泳部のコーチをやらないか…という話を持ち掛けられた。 そいつは優秀なヤツで、大学に残って教授の助手の仕事をしていた。 たまたま現役水泳部の学生から、コーチが必要だという話を聞いたらしかった。 俺は嬉しかった。 水泳を教えられるなら、どこの誰でも良かったが、まさか、俺の後輩に教えられるなんて…! 俺は快諾して、すぐに母校の大学の水泳部専属コーチになった。