今日も指輪をして、葬儀に出る。
私も喪服を来て、光聖との別れを惜しんでいる。

来ているのは、親戚だけ。
私は…特別。



何でだろ…?
涙は出ない。

辛いけど、まだ信じられないんだと思う。
光聖は生きている気がするから…

いや、生きてるんだけとね?

私の中では。


だからこそ、余計に実感が湧かない。




「和歌ちゃん…?」


「…あ、すみません。」


「大丈夫?
…光聖にお別れの挨拶してきな。」


「はい…」


そう言われ、席を立ち、光聖の前まで行く…