___ 私は、あの日から泣かなくなった。 泣いている自分が、おろかに感じたから。 て言っても、泣くような理由すら、存在しない。 大好きだった図書室は、あれから一度たりとも入ってはいない。 嫌な思い出より、幸せだった思い出が多すぎるあの場所。 行ってしまったら、きっとまた、貴方を追いかけてしまいそうだから。 だけどね、 貴方の噂は今でも、何処に行っても途切れはしない。