_残酷すぎるキミ_[短編]




「きらいぃー。うっう…ひな、たなん、か…だいっきら…うぅー」




「うん…ごめんね。約束したのに」





そう言って日向は切なげに私を見つめる。




だけどそれすら日向の本物の表情なのか、今の私のぼやけた視界からは、よくわからない。





別に日向はあやまる必要なんてどこにもないのに…




だから私はよけいに君を責める。





「ふたりの場所だっ・・そう言ったのは、…うっぅ。ひな、たなの…にぃ」





「うん。俺だった。ごめんね…」