「先生来たよ。」 看護婦さんが言ってすぐに、あたしの頭元の扉が開く。 「麻酔打つよ。一緒に数を数えようねー。」 看護婦さんが、点滴の管から麻酔を流す。 『「1、2、3、4、5…6………7」』 眠るハズじゃなかった。 こんな一瞬で、眠れるはずなかったのに… あたしの記憶は、"7"を数えた所で止まってる。 夢すら見る事もなく、あたしは眠った。 全く何も覚えていない。 人は死んだらこんな感じなのかな?