あの時、何を考えながら聡くんの迎えを待っていたのか、あたしは全然、覚えていない。 あたしが住んでいる場所が田舎なのもあって、足元が見えない位、辺りは真っ暗。 車が来たら気付いて貰えるように、少しだけ明るい自動販売機の前に、うずくまって聡くんを待っていた。 「クミちゃん。乗って!」 聡くんの隣には、聡くんのお兄さんの海くんも乗っていた