線路の脇は草原だった。
ちょっと前まで降っていた霧雨のせいで草には雫がついている。
あたしはそこに、迷わず寝ころんだ。
こんなに走ったのは、久しぶりで酷く疲れていたあたし。
もう、何に対しても限界だったよ。
生きてく気力なんて、これっぽっちもないような気がした。
まるで死体ごっこをしているようなあたしは、軽く目を閉じた。
そんな時。
「「クミー!クミー!?どこー?」」
「「おーい!どこにいるのー?」」
あたしを呼んでる声がした。
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