「あっそ。…じゃあ今まで何してた?」 『…寝ようとして、頑張ってたけど…寝れなかった…』 「嘘ついてないな?」 何か知ってる風に言う彼。 でも、あたしをはめようとしてるのかも… と深読みしたあたしは、ボロを出さないように必死。 『ついてないって言ってんじゃん。…自分だって、電話の一つもよこさなかった癖に。』 沈黙。 「何回…電話したと思ってんだよ。…何度かけても、圏外だった。」