時間が、午前3時を回った頃。 『眠くなったあ~。もう、帰る。』 もう、帰りたかった。 やっぱりアキヒロじゃない誰かと会話するのは凄く疲れた。 だって"素の自分でいられない"から。 「俺も眠くなった~。クミん家に送るより、近いから俺ん家で寝ようよ~」 『無理!!絶対無理~。クミん家に送ってよ。』 「あっそ。分かった。」 切実に無理。 失礼だけど、彼が隣で寝るなんて… 考えただけで、吐き気がする。