あたしは夏生に飛び付いた。 「だー!!どんだけ怖がってんだよ!離せ!!」 露骨にイヤそうな顔をする夏生。 べー!!何さ!! 怖がらせんのが悪いんだよ! あたしは舌を出してべーってしながら 夏生から離れた。 「ん、着いたぞ。」 そして気がつくと、あたしの家の真ん前 「あ!送ってってくれたの?ラッキー♪!」 何だよー、何気にいいとこあんじゃん! 「ふーん、これがお前ん家か…」 まじまじとあたしの家を見る夏生。 つーか良くあたしの家分かったな…… あ、「鮎原」って表札見ればすぐ解るか