けど…。美咲は今の俺と違う。
自分にどんなに自信が無くても、
周りがどんなに変化してしまっても、
それを乗り越える想いがある。
『これが好きなんだ』って言える。
美咲が今、深いどん底に落ちたとしても、
自力で登ろうとする。
だから周りが手を伸ばしてくれる。
光を与えてくれるんだ。
たまに手を離す時もある、
光を勝手に消してしまう時もある。
再び、地上が見えないくらい深く落ちてしても
『けど…。好きなんだ。』
『コレが、凄く凄く好きなんだ』
そう思ってるから、また周りが手を伸ばす
光をつけてあげたくなる。
周りを見渡す事がしっかり出来るんだ。
俺は何だ?
周りを見ずに、一人ぼっちだとか変な孤独感感じて…
皆カッコイイ、
皆カワイイ。
俺とは大違いだ。
そう言って、自分ばっか見比べて………。
あの金髪達も、せっかく話し掛けてくれたのに…
俺ってば、びびってばっかで話ちゃんと聞いてない。
笑い掛けてくれたのに、笑い返してない…。
何自暴自棄してんだよ俺…。
美咲と向き合うためにも、自分の力を信じよう。
自分と向き合う為に、道を作っていこう。
寄り道したりするだろうけど。絶対に忘れたくない。
俺は、美咲が好きだ。


