そういったリベルはとても優しい声だった。
「もし今私が別れてって言ったら…リベルは別れてくれる?」
キルギスはリベルの胸に顔を埋めて聞いた。
リベルは少しの間黙って答えを出した。
「僕はイオラが好きだ。
でも、キルギスも好きだ。
僕の大切な妹だよ。
僕はキルギスが『別れてくれないと死ぬ』って言うなら別れるよ。
例えまだイオラを愛していたとしてもね。
でもキルギスは言えないでしょ?」
キルギスは更に顔をリベルの胸に埋めた。
「リベルはずるい。」
小さくキルギスが呟くとリベルはクスッと笑った。
キルギスの顔にも笑顔が浮きでる。
「でも、私にはリベルしかいない。」
「大丈夫。
僕らもうヴァンパイア元帥だよ?
ここにはキルギスを苛める奴は入ってこないしここには仲間がいるよ。」
リベルはゆっくりキルギスから離れた。
「大好き、リベル。」
「僕も大好きだよ。」
ふたりはお互い微笑んだ。
「リベル、耳貸して?」
リベルはクスッと笑って、
キルギスに耳を貸した。
そしてキルギスはリベルにこっそりと呟いた。
その言葉にリベルは目をまるくして、
キルギスの顔をみた。
キルギスはにっこり笑った。
目から一筋の涙がキルギスの頬を伝った。
リベルはその涙を優しく拭いて、
「ありがとう」
と優しく微笑んで、
キルギスの額に軽くキスを落とした。
キルギスもリベルの頬にキスを落とした。
