…バサッ…………バサッ……… 何処かで、微かに羽音が聞こえる。 その厚みのある音はおそらく僕のような『羽付き』じゃないだろう。 続いて、とても綺麗で透明な声が聞こえた。 消えようとする意識の彼方遠くで…雨が顔にあたっていないことに気が付いた。 雨は止んだのだろうか? 答えが出る間もなく、 僕の世界は、緩やかに暗転した――――……。