あたしはガヤじゃない。 暴走族の知り合いはいるけれどあたしは暴走族じゃない。 それなのにどうしてみんな、あたしを腫れものを扱うかのように見るのだろう。 やっぱり学校に来るんじゃなかったな。 すっかり教室に居場所がなくなってしまった楓は、今日もホームルームが始まる前にその場を後にした。