「あと半年…」
メンバーの一人が口を開く。
「じ、じゃあ…藤ヶ谷さんの言うことが本当だとしたら、止めたほうがいいんじゃないんですか」
それまで唇を震わしていたテツが慌てふためいた。
「そ、そうスよ!喧嘩してる場合じゃないスよ!早く止めましょう!」
メンバーがイツキのところへと一斉に走り出す。
「お、おい!」
「待ちやがれ!」
おれが止めるより先に動いたのはタクマだった。
メンバーが足を止めて振り返る。
「バカ。止められるもんならとっくに止めてる。お前ら、さっきの藤ヶ谷の様子見てたろ。だったら今どんな状況になってるか分かんだろうが」
「…あ」
ふう、とタクマは息を吐いた。
「どうせ行ってもイツキは聞く耳持たねえ。そういうことだろ、藤ヶ谷」
おれは苦笑しながら小さく頷いた。
「悪いな。思っていたよりあいつ、すげえ頑固でさ」
カズが煙草を口を加える。
苦い煙が宙を舞った。
「このまま黙って見てるしかねえってことか」
「…ああ」

