がくがくと足が震えだし、体温の下がった体に、冷汗が伝った。

フラッシュバックのような断続的な映像が脳裏に浮かぶ。


追イカケテクル、荒イ息遣イ


延バサレタ手


突キ付ツケラレタ、ナイフ


愉悦ニヒタリ笑ウ顔


冷タク光ルナイフガ首ヲ裂イテ………



「いやああああ!!」

叫んで座り込む。

「佐和ちゃん?」

驚いたような、時田くんの声が近づいて来るのを感じて、わたしはますますパニックになった。

「ど、どうしたの?落ち着いて佐和ちゃん」

「いやあ! 触らないで!!」

腕を振り回し、肩に触れかけた時田くんの手を跳ねのける。