どうしようもないくらい

息苦しい。



震える小さな肩に

苦しげに寄せられた眉に

喘ぐ唇に

心が

支配されて

侵食されていく。



守ろうと誓った手で

彼女を壊してしまいそうで。


沸き上がる矛盾に背筋が凍った。



なぜ

あの時

突き放さなかった?



一度触れてしまえば終りだと、

気付いていたはずなのに。