ただ、キミが好き

「これで最後だから、……言わせて」

精一杯の笑顔で微笑む。

「俺は真由が好きだ。
キミが俺を見てくれなくても
必要としてくれなくても
俺は一生、キミだけが好きだよ」

真由は黙ったまま何も言わなかった。

唇を噛み締め、背中を向け歩きだす。

ドアに手をかけた瞬間、

「一樹っ!!」

真由が叫んだ。

勢いよく振り返る。

半身を起こし手を伸ばす真由の姿が見えた。