呼吸すらもどかしく、荒く唇を貪る。

「………ん…あ……」

ミコトの甘い息遣いに、ますます神経が高ぶっていく。

息苦しさから、離れかけたミコトの顎に手をあて、唇を開かせた。

再び深いキスを繰り返しながら、舌を探り当て絡める。

「…ふっ……あ……」

びくりと肩を震わせ、ミコトの身体から力が抜けた。

白い手が、俺のシャツを握りしめる。

落ちていくミコトの身体を、片手で支えながら床に膝を付かせた。

倣うように膝をつきながら、薄く目を開ける。

上気した、苦しげなミコトの顔がすぐ近くにあった。


僅かに残った意識が再び警告しだす。


ダメだ。


このままじゃ。


ここでやめなければ。


トメラレナクナル。